営業電話の手口10選と対策|「社長と約束しています」は本当?

「社長と約束しています」「求人に応募したいのですが」「先日お話しした件です」。ハートフルコールセンターのオペレーターが日々受けている営業電話には、決まった型があります。スタッフブログに記録してきた実例から10の手口を整理し、受付での確認方法と、ハートフルで使える対策をまとめました。

まず結論:営業電話は、ひとつの言葉ではなく「話の不自然さ」の重なりで見分けます。名乗り(会社名・部署・氏名がそろっているか)、関係性(誰と・いつ・何の話をしたか具体的か)、用件(商材や目的を受付にも説明できるか)の3点を確認し、そろわない電話はその場でつながず、確認してから折り返します。

名乗り会社名・部署・氏名がそろっているか
関係性誰と、いつ、何の話をしたか具体的か
用件商材や目的を受付にも説明できるか
この10選は、ハートフルのスタッフブログに記録した実例をもとに整理したものです。件数による順位や、すべての営業電話を網羅した統計ではありません。取引先や新規のお客様が同じ話し方をすることもあるため、ひとつだけで営業電話と決めつけないでください。

営業電話でよく見られる10の手口

複数の不自然さが重なったときに、取次ぎを急がず、確認項目を増やすのがポイントです。

01

会社名を名乗らず、個人名だけでかける

「〇〇です」と、知人のように名乗る

最初に会社名を出さず、個人からの問い合わせのように話し始めます。社名を尋ねると「申し遅れました」と名乗ることが多い、というのが受付側の経験則です。

オペレーターはここを確認会社名・部署名・電話番号・用件を確認します。名乗りだけで営業電話と決めつけず、内容を聞いてから判断します。

不自然な営業電話(2023年12月)営業電話の見分け方(2024年6月)

02

用件を言わずに「代表者様はいらっしゃいますか?」

役職だけを指定し、担当者名も用件も言わない

聞いたことのない会社名で、内容が不明瞭なまま唐突に代表者への取次ぎを求めます。「採用担当の方」「ご代表」のように宛名がはっきりしない電話は、営業電話がほとんどです。

オペレーターはここを確認「どのようなご用件でしょうか」「弊社のどなたとお話しでしょうか」と、取次ぎ前に関係性を確認します。

電話代行を使ってみて気づく電話対応の負荷の大きさ(2026年5月)営業電話の対応について(2021年11月)

03

「社長と約束しています」と既知の相手を装う

「お電話のお約束をしていました」「先程社長とお話していた件です」

事実と異なる前提で取次ぎを促す例です。「以前お会いしたときに」「先日お打ち合わせをした件」「現在メールでやり取りをしている件」といった言い方も同じ型です。

オペレーターはここを確認話した日時・相手の氏名・用件を具体的に尋ねます。社内の予定や在席状況は、確認が取れるまで伝えません。

無駄な営業電話の対応を減らすために(2021年9月)営業電話の対応を避けたいときは(2022年1月)営業電話のご報告について(2023年7月)

04

求人応募者を装って電話する

「御社の求人に応募したいのですが、まだ募集していますか?」

社名を名乗らず個人名で、求人を探している人のように話し始め、次の瞬間「社長いらっしゃいますか?」と切り出します。応募希望者が採用担当を飛び越えて社長と話したがるのは不自然です。

オペレーターはここを確認会社名を尋ね、募集職種・応募経路・採用担当への用件を確認します。採用の話から決裁者への営業に変わっていないかを見ます。

不自然な営業電話(2023年12月)営業電話の対応について(2023年6月)

05

「問い合わせをしているだけ」を装う

個人名で、一般のお客様からの質問のように始める

個人のお客様を装って問い合わせのような内容で電話し、会話の途中で営業目的を明らかにする型です。法人の電話とは思えないほど、わざと馴れ馴れしく話す例もあります。

オペレーターはここを確認何についての問い合わせか、既存の注文・契約・受付番号があるかを確認します。情報が合わない場合は折り返し対応にします。

不自然な営業電話(2023年12月)営業電話の見分け方(2024年6月)

06

「ご挨拶です」「担当が変わりまして」と用件をぼかす

詳しい内容は受付には話さず、「詳しくはご本人に」と繰り返す

表面的なご挨拶という名目で、商材名や連絡理由を明かさないまま取次ぎを求めます。年末にかけて増える型で、受付が質問を重ねても、はっきり答えなかったり逆に質問し返したりします。

オペレーターはここを確認取り次ぐために必要だと伝え、会社名・商材名・連絡目的を一つずつ確認します。答えられない場合は取り次ぎません。

営業電話の対応(2021年9月)営業電話の対応をなくすには(2021年11月)

07

以前から交流があるような話し方をする

言葉の端々で「あの件」「先日お話しした」と距離を縮める

過去に接点があったように見せ、受付に「取引先かもしれない」と思わせる型です。前回よく分からないまま終話した電話を「先日お電話でお話ししました」と言われ、混乱することもあります。

オペレーターはここを確認曖昧な「あの件」を具体化し、会社名と担当者名を確認します。口調の親しさだけを取次ぎの根拠にしません。

電話代行を使ってみて気づく電話対応の負荷の大きさ(2026年5月)

08

代表者の予定を根掘り葉掘り聞き出そうとする

戻り時間、外出先、次に在席する日時を尋ねる

用件は明かさない一方で、社長のスケジュールを細かく確認しようとします。かけ直すための情報収集になっています。

オペレーターはここを確認具体的な予定は答えず、社名・氏名・連絡先・用件を預かって折り返し判断に回します。

電話代行を使ってみて気づく電話対応の負荷の大きさ(2026年5月)

09

「また改めます」と用件を残さず切る

不在と分かると、伝言も連絡先も残さず終話する

用件も連絡先も残さず、つながるまで何度もかけ直す型です。次回は「先日お話ししました」と、過去の接点として使われることがあります。「今わかる者がいないので」と早々に切る対応を繰り返すと、いつまでもかかってきます。

オペレーターはここを確認社名・用件・連絡先を預かり、記録を残します。同じ相手からの繰り返しを判別できるようにします。

電話代行を使ってみて気づく電話対応の負荷の大きさ(2026年5月)営業電話の対応をなくすには(2021年11月)

10

自動音声でアンケートや案内を流す

冒頭は無言で、突然録音音声が話し始める

出どころの分からない自動音声のアンケートや、自動音声での詐欺まがいの案内です。人の営業電話より見分けやすい一方、受けた人の集中を確実に中断します。出たらすぐ切れる「ワンギリ」も同じ扱いです。

オペレーターはここを確認人への取次ぎは行わず終話します。番号が通知されている場合は、着信拒否の対象にできます。

電話代行を使ってみて気づく電話対応の負荷の大きさ(2026年5月)

営業電話を見分けるための5つの確認項目

「営業っぽい」と感じることより、取次ぎの判断に必要な情報をそろえることが大切です。

確認項目確認する質問注意したい反応
会社名「恐れ入りますが、会社名をお願いいたします」個人名や通称だけで押し通す
担当者名「弊社のどなた宛てでしょうか」社長・代表・採用担当など役職だけ
過去の接点「いつ頃、どなたとお話しされましたか」日時や相手が具体化されない
具体的な用件「どのようなご用件でしょうか」取次ぎ後にしか話せないと繰り返す
折り返し先「お電話番号をお願いいたします」連絡先や伝言を残さず、かけ直しを選ぶ
在席状況や予定を、先に答えない。「社長は何時に戻りますか?」と聞かれても、まずは相手の情報と用件を確認します。取次ぎの必要性が分かるまで、外出先や戻り時間などの社内情報は伝えない運用が安全です。

ハートフルの対応は「確認・保留・記録」

強く問い詰める必要はありません。営業電話の方にも丁寧に接しながら、
相手のペースで取次ぎを決めないことが大切です。

STEP 1

確認する

会社名・氏名・電話番号・用件・希望する相手を順番に伺います。答えが曖昧なら、質問を重ねます。

「恐れ入りますが、会社名とご用件をお聞かせください」
STEP 2

その場でつながない

関係性が確認できないときは取り次がず、預かった内容を報告して、貴社の判断に回します。

「担当者へ申し伝え、必要がございましたらこちらからご連絡いたします」
STEP 3

記録して共有する

白黒つけられない電話は念のため報告します。「営業だった」とお知らせいただければ、番号を着信拒否にし、以降の判別に活かします。

「お名前とお電話番号をお預かりしてもよろしいでしょうか」
するとよいこと
  • 受付で聞く項目を決めておく
  • 取引先の電話番号を事前に登録する
  • 迷う電話は報告し、後から判定する
  • 「営業だった」をハートフルに知らせる
避けたいこと
  • 声や話し方だけで断定する
  • 社長の予定を先に伝える
  • 曖昧な「約束」をそのまま信じる
  • 「今わかる者がいない」で切り続ける

営業電話対策ツールまとめ

ハートフルで使える対策を、段階ごとに並べました。ご契約中のお客様は、メールまたはお電話でご依頼ください。

営業電話の扱いを決める無料

「宛名不明の営業電話はすべて断る」「断ったうえで社名と連絡先を記録して報告する」「問い合わせフォームへ案内する」の3パターンから、会社ごとに指定できます。

▶ 営業電話の扱いを決める

営業お断りガイダンス無料

オペレーターが出る前に「ご案内のお電話はお断りしております」などの音声を流します。フォームや購入サイトへの誘導にも使えます。

▶ 営業お断りガイダンス

着信拒否番号管理/非通知拒否無料

通知番号をお知らせいただければ、即日・無料で着信拒否に登録します。件数に制限はなく、非通知拒否も無料です。

▶ 着信拒否番号管理/迷惑電話ブロック

でないでサービス月額2,000円(税抜)

登録した番号からの電話は、呼び出し音が鳴り続けるだけでオペレーターにつながりません。着信拒否とは分からない形で出ない方法です。20番号まで登録できます。

▶ でないでサービス

電話帳登録/お取引先番号登録無料

取引先の名前と電話番号を登録しておくと、着信時に相手が分かります。営業電話との区別がつきやすくなり、取引先への確認も省けます。

▶ 電話帳登録/お取引先番号登録

営業電話の判定にフィードバックする無料

判断に迷う電話は報告し、営業と分かればコール数から除きます。「あれは営業でした」とお知らせいただくと、番号を着信拒否にし、以降の判別に活かします。

▶ 営業電話の判定にフィードバックする

クラウドPBXなど機械転送をお使いの場合。転送先に発信者番号が表示されない環境では、着信拒否や取引先登録が働かず、営業電話もコール数に含まれます。ご契約前にご確認ください。 ▶ 機械転送時の通知番号について

営業電話についてよくある質問

営業電話は、話し方だけで完全に見分けられますか?

完全には見分けられません。取引先が個人名でかける場合や、新規のお客様が用件をうまく説明できない場合もあります。ハートフルでは、声の印象だけで決めつけず、会社名・電話番号・用件を確認して判断します。判断できない場合は、念のため報告します。

「社長と約束している」と言われたら、どう確認すればよいですか?

「いつ頃、どなたと、どのようなお話をされましたか」と確認してください。答えが曖昧なままなら、在席状況や予定は伝えず、社名・氏名・連絡先・用件を預かって社内で確認します。

営業電話を断ると、大切な電話まで逃しませんか?

一律に断るのではなく、取引先の電話番号を登録し、判断に迷う電話は一度報告する運用が安全です。「営業だった」「必要な電話だった」というお知らせを重ねることで、会社ごとの判定精度が上がります。

営業電話はコール数に数えられますか?

営業電話と判断してお断りした電話は、報告しないためコール数に数えません。判断がつかず報告した電話は数えますが、後で営業電話だったとお知らせいただければ、その番号を着信拒否にしてコール数から除きます(着信拒否ができない場合を除く)。詳しくは営業電話のコールカウントについてをご覧ください。

同じ会社から何度も営業電話が来る場合は?

社名・担当者名・通知番号・用件・日時を記録し、同じ番号であれば着信拒否に登録します。番号を変えて繰り返す場合もあるため、受付時の確認項目と断り方を統一しておくことが大切です。

電話では断らず、問い合わせフォームへ案内できますか?

できます。営業電話をその場で断る、内容を聞いて報告する、問い合わせフォームへ案内する、といった対応を会社ごとに指定できます。

この記事の元になった実例

  1. 無駄な営業電話の対応を減らすために電話代行サービスを利用する(2021年9月10日)
  2. 営業電話の対応(2021年9月13日)
  3. 営業電話の対応について(2021年11月1日)
  4. 営業電話の対応をなくすには(2021年11月24日)
  5. 営業電話の対応を避けたいときは(2022年1月17日)
  6. 営業電話の対応について(2023年6月12日)
  7. 営業電話のご報告について(2023年7月24日)
  8. 不自然な営業電話(2023年12月8日)
  9. 営業電話の見分け方(2024年6月28日)
  10. 電話代行を使ってみて気づく電話対応の負荷の大きさ(2026年5月15日)

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